ONICとShowNet2026

Published: Jul 7, 2026 by ONIC Japan

ONICにおけるShowNetセッションは定番となりつつありますが、今年もShowNetセッションを行います。

ShowNetは、Interop Tokyoの会場ネットワークであると同時に、その年のネットワーク技術や運用課題を実際の環境に持ち込み、構築し、動かし、課題を見つけるための実証の場でもあります。 毎年、新しい技術が投入されますが、ShowNetの面白さは単に「最新技術を並べること」ではありません。異なるベンダー、異なる技術、異なる考え方を持つ人たちが集まり、限られた時間の中でひとつのネットワークとして成立させる。その過程にこそ、ShowNetならではの学びがあります。

今回のONICでも、今年のShowNetで取り組まれた内容を振り返りながら、そこに込められた想いや、実際の構築・運用を通じて見えてきたことを紹介します。

今年のShowNetでは800G/1.6T接続、長距離RoCEv2、分散AI基盤、End-to-End IPv4レスアンダーレイ、SRv6、IPv6 VXLAN-EVPNなど、将来の大規模・高性能なインフラを見据えた取り組みが行われました。 AIワークロードや高品質映像伝送のように、ネットワークに求められる要件は確実に変わりつつあります。その変化に対して、どのようなアーキテクチャや運用が必要になるのかを考え、ShowNetという実環境は構築されました。

もうひとつの大きな軸は、AI時代のネットワーク運用です。 ネットワークが複雑化し、扱う情報量が増え続ける中で、運用者がすべての情報を個別のツールや画面から読み解くことは、ますます難しくなっています。 今年は、xFlow、syslog、SNMP、telemetry、パケットキャプチャ、センサーデータなど、多様な観測情報を組み合わせた統合監視に加え、LLMやAI Agentを活用した運用支援にも取り組みました。 ただし、AIを使えばすべてが自動的に解決するわけではありません。 AI Agentを実際のネットワーク運用に近い形で使う一方で、Prompt Injectionや危険な指示、認証情報の漏洩といったリスクに対して、LLMガードレールを組み込む取り組みも行われました。 AIを「便利な道具」として使うだけでなく、運用の現場で安全に使うには何が必要なのか。そこを実際に試したことは、今年の重要なポイントだったと思います。

また、5Gスライシングを活用した放送TS+PTPの長距離伝送や、ロボットカメラの制御・映像伝送、水冷スイッチ/水冷サーバによる冷却インフラの検証など、ネットワークを取り巻く領域の広がりも印象的でした。 ネットワークはもはや、単に通信をつなぐだけの存在ではありません。映像、AI、セキュリティ、電力、冷却、運用自動化といったさまざまな要素と密接につながりながら、社会やサービスを支える基盤になっています。 今年のShowNetは、そうした広がりを強く感じさせる内容でした。 ONICでは、これらの取り組みをすべて細かく紹介することはできませんが、今年のShowNet全体を通じて何が見えたのか、そして今後のネットワーク運用やインフラ設計にどうつながっていくのかを、みなさまと一緒に考える機会にできればと思います。

11月に軽井沢でみなさまと議論できることを楽しみにしています。ぜひ会場にお越しいただき、ご参加いただければ幸いです。

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ONIC Japan 2026 のご案内
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昨年の Open NetworkIng Conference Japan 2025 も大変興味深い講演の数々、さらには参加者のみなさま同士でのコミュニケーションもあり、とても有意義なカンファレンスとなりました。ありがとうございます。